タカラ 超弾動シリーズの世界 |
タカラ 「鎧伝サムライトルーパー 超弾動シリーズ」 似てない・ポーズが取れない・売れなかったと有名なタカラの「超弾動シリーズ」。 (上左のカタログではなぜかラジュラが朱天の武器を持っている) 今で言う「召喚形態」に出来ません(!)。出来るのは阿羅醐と輝煌帝のみ。この2つのパッケージには影武者(鎧スタンド付き)と書いてあります。 もともとはタカラが聖闘士聖衣みたいな商品を売りたいというような事で作られた「サムライトルーパー」ですが、熱狂的な女性ファンを生みだし、グッズやCD、ビデオは大ヒット。声優人気も凄まじく、一般メディアにも取り上げられたものですがオモチャは全く売れず・・・。 加熱するトルーパー人気に特別報道番組も放映され、タカラ担当者は「ボーリングで隣のレーンでストライクを出したような気分」と言ってました。(返品の在庫が凄いと放映されてましたが、その在庫どうなったんでしょう??) 狙ったファン層が違ったとはいえ、パッと見でアニメと違う、この出来では売れないでしょう・・・。当時、本やグッズを買いまくってた僕でさえ、かっこ悪すぎて買いませんでしたから・・・。 あれだけ人気のあった作品なので、もっと見た目が良ければ・・・リアルタイプ四魔将みたいなのが発売されていたらとんでもなく大ヒットしたかもしれないのに・・・勿体ない話です。 |
リアルタイプ四魔将 初期カタログに載っている四魔将はCMでも使われた「リアルタイプ四魔将」と言われるアニメそっくりな試作品です。 これだけのもの作れるならこっち売れよ!!と当時誰もが思った事でしょう。 発売予定の輝煌帝は最初、烈火改と呼ばれていました。 |
超弾動シリーズの特徴 |
超弾動パワー ウリは内部に仕込んだバネにより、反動でパンチやキックが出来る事。 「超弾動」という言葉はこのためにあります。(オモチャが売れなくて「超弾動」という言葉をアニメで使うように要請して池田監督が反発した・・・というような話も・・・) 「戦え!スピーディに」!! |
ロック機構 当然、バネで戻るのでポーズが自由に取れない。そんなバネ人形でプロレスごっこするためにあるのが、このロック機構。そう、ご存知の通りアンダーギアの栓抜きみたいな飾りはこのためにあるのです。 手も合金丸出しの無塗装!そのため指の開閉が出来ないので、武器が持てなかったり、ゆるゆるで保持出来なかったりと、肝心な部分に弊害が出ている。 |
必殺技 「クリスタル烈火」の取説より。 必殺技といっても双炎斬などの必殺技ではありません。前述のロック機構を使ったアンダーギアの必殺技が各キャラにあるのです。 数々のプロレス技もどき(・・・というかまんまプロレス技もあり)が、これでもかとばかりに紹介されています。 真面目に書かれているところが笑えます。 ちなみに・・・ 烈火大車輪・・・ジャイアントスイング マグマ逆流固め・・・逆エビ固め 閃光雷雲落し・・・ジャーマンスープレックス・・・ですね。 劇中でもそれぞれアンダーギアの得意技はありましたが、さすがにこんなプロレスごっこみたいのは使用されず。 そういえばシュウはエアプレーンスピン、セイジはレッグラリアート(?)、プロレスっぽい技も使ってはいましたが。 |
必殺技 こちらはアラゴ様の取説より。こちらも笑えます。 「これがアンダーギアアラゴの必殺技だ!!」って・・・アラゴ様の技載ってないし、アラゴ様も下はやっぱりアンダーギアなの?? アニメでトルーパーと四魔将が、アンダーギアでプロレスやり始める作品だったら・・・もう訳が分からないですね。 |
大宇宙きりもみ落し 数々の必殺技の中からリョウとトウマの合体技「大宇宙きりもみ落し」を試してみましょう。 ・・・多くの方がこう思ったのではしょうか・・・「なんじゃコリャ?」 「天空が相手を空中に投げ、烈火が空中でキャッチ、きりもみ状に落ちてくるところを天空が相手の身動きを封じて地上に激突だせる大技だ。」(取説より抜粋) なんというか、乱雑に片付けられたオモチャにしか見えません・・・。 3人のロックポイントをそれぞれロックする訳ですが、とにかくロックがしづらい!! そのために設計されたはずなのに、隙間が狭くてロックが面倒です。 しかし・・・スプリングない方がはるかにいろんな技かけれるよ!! |
腰アーマーは軟質素材。プラ部分の成型色と同じなので意外と違和感は感じません。武器も柔らかいプラスチックで成型。 全キャラ共通武器「シコロ(ナイフ)」「手裏剣」が付属。シールも付属。 |
頭部 顔に関してはこの時代なら頑張った方かも?(聖闘士聖衣大系も全然似てなかったし)兜がフェイスガードのまま(しかも塗り分けなし)。これも売れなかった原因の一つでしょう。しかも目を黒く塗ってあるだけで口も適当なモールド。 アイテムによっては、何度も兜を脱着していると鼻が削れるものが(!) |
隠された文字 取説やカタログにはこんな遊びが。 取説に見える文字は「双炎斬」。文字はキャラによって違う。 カタログには「超弾動」の文字が。赤いシートは同じタカラの初期トランスフォーマーに付いていたシークレットフィルムを思わせます。 |
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