ARMOR PLUS 鎧伝サムライトルーパー
黒い輝煌帝




2014年7月発売。バンダイ魂ウェブ商店限定商品。定価9180円(税8%込)+送料。

※当サイトのアーマープラスシリーズのレビューページでは、TV1話放映から25年以上のトルーパーファンとして、「作品へのリスペクトも理解もない商品」への不満と怒りを綴っております。

※あくまで個人的な考えと分析です。この商品を気に入っている方はご覧にならない事をお勧めします。

パッケージ

塩山さんのイラストはありません。輝煌帝(守護者発動版カラー)から、簡易デザイン(?)になりました。
パッケージ裏の「悪しき光・・・」長めの文を、こういう字体で大きく配置し最後に「!!」なんて付けるあたり、あまりセンスは良くないです。(この言葉の意味が劇中と違う事に関して最後に記述しております)

パッケージ裏

え?!
「兜フェイスガードは、展開・収納を差替えパーツにより選択可能。」!?

あの1シーンのために、白キコにはないフェイスガードなしを再現?

・・・な、なんだよバンダイ・・・
今まで、キツイ事ばっかり書いて・・・何か悪かったな・・・




・・・なんて思いつつ中を開けたら・・・

そんなパーツ入ってねぇし!!

フェイスガードなし兜が入るスペースもありません。
つまり、同シリーズの他アイテムの説明文を
流用(コピペ?)したと思われるミス、誤表記です。


天空・水滸のパッケージ画像の必殺技名の漢字間違い。
水滸の取説内にて鎧擬亜光輪と誤表記、そして
伸の身長・体重のデータも誤表記。
そして、今回の内容物に関わるありえない誤表記。

・・・同シリーズでの度重なる誤表記の数々。
バンダイのアーマープラス・サムライトルーパー担当は
・・・馬鹿なんですね。
それしか納得する理由が見つかりません。


キャラによって「先祖」という項目で「〜の子孫」と
表現するのも、それなら仕方ありません。



↑取説は今までのブックレットタイプから白黒で1枚の紙キレになりました(輝煌帝・発動版から)。しかし、「鎧擬亜黒い輝煌帝」って何だよ。そもそも輝煌帝は鎧擬亜じゃないのでは?

そして商品内容では、フェイスは通常と叫びの2種付属。首は武装時には少し長い物と交換します。手は素体用2種・武装時用2種の計4種付属。なんと握り拳がないのです。(今まで手は左右で計6種は付属)

高い金(9180円)取って、基本である握り拳も付けないとは・・・イラストなしパッケージといい、このシリーズも虫の息か??(正直もう終わってほしい)


ムカラ



トルーパーのアンダーギアを流用出来ないため、新規素体で作られたムカラ。ここまで新規で作る必要があるので、黒キコは出ないと思ってました。もしくはアンダーギアでっち上げて無理やり発売かとも思っていたので、新素体で出たのは奇跡かも。なお、一部関節、首、武装時の手はアンダーギア素体と共通のようです。

腕やヒザ・背中にに鎧を付ける穴があります。首・腕輪は別パーツですが、足首の輪は一体成型の為、足首にくびれはありません。

首回りの飾りは輝煌帝伝説2巻で付けていた物で、それ以外のシーンでは付けていません。バンダイがこれを付けたのも、いや、知っていたのさえ奇跡でしょう。ただ、劇中ではもっと薄くて横幅があります。厚みのあるこれを付けると首がうずくまって見えます。

↓取ったらこうです。これが普段のムカラ。



武装
 
ノウペ ザーヤ イージィ ズウリィ
ズーア マァ マァ ムゥン ミィ




↑当時、鮮烈だったキコ伝での武装シーンをアマプラで。
↓召喚形態。



黒い輝煌帝




プラパーツの黒(緑っぽい紺?)は成形色のようです。設定上での白い輝煌帝とのデザインの違いは再現されています(元々の白キコが劇中設定とかなり違いますが)。劇中で兜を取った場面はないので、それが再現できるのはフィギュアならではですね。

白と違う点は、兜の頬当て(返し)の部分、肩アーマー(小アーマーも)です。もちろん武器も。金属の使用部分等は白と同じです。

↓白い輝煌帝(発動版ではなく手抜き版)との比較。



ブーメラン


正式名称はないようで、劇中でも名前は出ず、当時の書籍でもブーメランとしか書かれておりません。白キコの剛烈剣に当たる存在です。

黒水晶が結集して出来たものらしく、劇中(キコ伝3巻)では透明である描写がありましたが、製品では残念ながらクリアーではありません。裏面も同じデザインです。

長さはムカラの背とほぼ同じです。設定でもそれくらいですが、劇中ではもっと長く描かれていたように思います。フィギュアでももっと長い方がポーズが決まるのですが・・・。


素体の武装プロセス


武装する時は、腕輪・首飾り・腰の装飾を外します。胸・肩の肉パーツも外します(首輪は付けたまま)。
腰にパンツ状のパーツを取り付けて、首は少し長い物と交換、手と足も武装専用の物と交換して、鎧を取り付けていきます。

武装専用の手はトルーパーのアンダーギアの手が流用されています。本来素肌であるはずのムカラとは設定が異なる部分(手抜き)。だったら武装時の握り拳付けてくれよ!!


頭部・フェイスパーツ



このシリーズならいい方ですね。叫び顔の口のダルさは相変わらずですが。武装状態の画像の左が通常顔、右が叫び顔なんですが、フェイスガードが顔の大きさに合ってないため口が見えません。


補足 ノウペ ザーヤの意味
当時の書籍ラポートの「鎧伝サムライトルーパー 輝煌帝伝説」では、ムカラの武装時の言葉の訳が書かれていました。それは以下の通りです。

ノウペ ザーヤ (悪しき光)
イージィ ズウリィ (美しき陰)
ズーア マァ マァ (太陽と母なる大地)
ムゥン ミィ (力を我に)


アマプラ黒い輝煌帝のパッケージ裏の言葉と同じです。ラポートを見て書いたのか、ラポートを見て書かれた情報を参考にしたのかはわかりませんが、影を陰と書く所など、元の情報はラポートと見て間違いないと思います。

しかし!!
これは劇中での翻訳とは違います!!
OVA輝煌帝伝説3巻でハッキリと正解が出ています。ファンにはおなじみかと思いますが、ナスティが小型パソコンで翻訳して語っているのです。

ノウペ ザーヤ (あしき光)
イージィ ズウリィ (美しき影)
ズーア マァ マァ (太陽と母なる大地)
ムゥン ミィ (そして力。)


秀が「それが黒い鎧の言葉かい?」とさりげなく(?)説明もしています。ラポートがなぜ、劇中と違う翻訳を載せたのかはわかりませんが、劇中でナスティが語っている以上 これが正解です。しかも、パソコンの画面にもその文が表示されています。ちなみにケイブンシャの「輝煌帝伝説」では劇中の翻訳が記載されています。

何より、当麻の作った機械ですから、間違っているはずがありません!システム手帳を改造して作ったそうです。しかも、イメージリーダーを搭載して壁画の文字から翻訳!当時、イメージリーダーって何の事か良くわかりませんでしたが・・・今改めて考えると 当麻、凄すぎるだろ!!天才の域越えてないか?!

アマプラではラポートの間違った翻訳を書き、しかも勝手に「!!」なんて付け加えちゃってる訳です。しかも、「力を我に!!」に当たる最後のフレーズも、ムカラは「ムゥンミィ!!」なんて叫んでいません。

最後はひざまずき、頭を垂れて祈るように、最も静かに言う部分です。つまり、私が感じたのは日本語への翻訳文といい、「力を我に!!」という表現といい、黒キコを出すのに担当はOVAもちゃんと見ていないんだな、という事です。

最後に蛇足ですが、ムカラの言葉はタンザニアの公用語であるスワヒリ語を元に考えられたそうです(劇中では逆にこれがスワヒリ語の原点らしい)。劇中のパソコンにはスワヒリ語でも表示された画面も映ります。↓

これをネットのスワヒリ語翻訳で調べてみたところ、面白い結果が出ました。それは・・・

悪い白 美しい黒 太陽と母 神の力

悪い白って・・・w(ネットの自動翻訳はあいまいな部分もあります)。※ムカラ達の言葉は、スワヒリ語に似てますが、あくまで幻の部族の言葉です。

最後に・・・
プレミアムバンダイの「黒い輝煌帝」受注受付開始の告知画像で、
「陰と陽」「光と闇」がついに対峙!!!
なんて書かれてましたが・・・

アンタんとこの欠陥品「輝煌帝烈火」は足が割れて
立たねぇから対峙できねーよ!!!
足パーツが烈火・・・劣化なんて笑えねー!

並べて写真撮ろうと思ったのに・・・。

そして、後から「黒い輝煌帝(発動版カラー)」とか
出すんじゃねえぞ!!!
もう買わねぇからな!!




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