鎧伝サムライトルーパー

鎧伝サムライトルーパー OVA(オリジナルビデオアニメ)
MESSAGE(メッセージ)
紹介 & ストーリー解析


異色作であり問題作とも言えるメッセージ。当時どこかの雑誌で総集編と紹介された事もありました。キャラクターが延々辛い気持ちを喋るのは、ファンにとっても辛いもの。その内容を聞き、見るのをやめたり、なかった事にしたというファンもいる事でしょう。

池田監督はこの作品について、「5人のためだけに存在する作品であれば良い」「作り手も受けても必要ないかもしれない作品」「作るべき話ではないのではないかと迷いも当初はあった」と語っていました。
もし、今後この作品をDVD等で初めて見る方がいたとしたら、この言葉をしっかり理解した上で覚悟して見なければなりません。そういう作品です。

私はこのシリーズを否定も肯定もしません。
当時は疑問・怒り・失望・・・妖邪が生まれそうなほどw 負の気持ちが渦巻きました。ラポートデラックスのムック「メッセージ」がなければ、ほとんど何もわからない内容です。

しかし、TVシリーズからトルーパーを作ってきたオリジナルスタッフによるトルーパーの正式な完結編であるため、ファンとして否定はしたくない・・・しかしオススメできる作品でもない・・・そのため、否定も肯定もしないというスタンスです。

しかし、一つ言える事は新たな鎧はとてもカッコイイという事です。当サイトでトルーパーキャラ誕に描いたメッセージ版鎧のイラストは、この素晴らしいデザインが記憶から薄れてしまうにはあまりに勿体無い・・・そんな思いであの絵を描きました。

設定が難解・・・というより全てが何の説明もなく、見てる人無視で唐突に進行するため、これだけを見た人はわからないだろ?という部分をラポートデラックス「メッセージ」の説明、池田監督、小林プロデューサーの話から。

また、ケイブンシャ同人誌ネットワークVol.2メッセージ特集号の池田監督の話より解説しています。それらでハッキリしない部分や触れられていない部分は管理人の推測を含みます。

なお、すずなぎがトルーパーに見せた舞台のイメージはOVA制作発表より「ネオステージ」と呼ばれています。



MESSAGE Vol.1
「解っていた結末」
 
91.3.21発売。 監督・脚本・絵コンテ:池田成/作画監督:塩山紀生
当時定価 \3900

ストーリー
再び不穏な気配に包まれた新宿に謎の女の詩が響く。当麻は夜の新宿を疑問と不安にかきたてられながら走っていた。「なぜまたこんな事が起こるんだ!?もうサムライトルーパーではなくなったはずだ!」そして、謎の女と対峙する。「お前がすずなぎか?」

すずなぎは攻撃を仕掛けるが当麻の身体に残る鎧の力がそれを弾く。驚く当麻。「恨む事です、迦雄須を。鎧無限地獄に送り込んだ迦雄須を!」すずなぎは当麻に過去の天空の鎧のエピソードを見せる。・・・第二次大戦中、天空の鎧の封印を解いた迦雄須。

そこへ現れた幼き姿のすずなぎは「鎧を使ってはなりません。鎧はこの世を焼き尽くすだけの物」と言うと迦雄須に攻撃を仕掛ける。「怨念のみ残るは哀れなり、成仏せーい!!」迦雄須は天空の鎧の力を使い、すずなぎを消し去った。

ステンドグラスのある洋室に当麻と幼き姿のすずなぎはいた。すずなぎが持っていた紙が舞い上がり、新たな鎧の絵が浮かび上がる。そしてすずなぎは当麻に白と黒の輝煌帝が5人の鎧と対峙する舞台(ネオステージ)を見せると、自ら刀を取り次々にトルーパーの幻影を斬っていく。

やられる仲間の姿に思わず翔破弓を構える当麻。すずなぎは炎の中で泣き叫ぶ自らの幼き姿を見せる。「我が幼少の時の悲しみがここまで恨みを膨らませ、私をおぞましき力の主と育て上げました」「お討ちください、当麻様」

当麻に討たれれば自分の成仏は果たされると言うすずなぎ。「なぜそんな事が出来る!?そんな傲慢な力は持ち合わせていない!!」当麻は翔破弓を叩きつける。「ならば、安らかな死を与えるさだめをお受け下さい!サムライトルーパーとしてのさだめを!!」

乱れ飛ぶ反物。「武装ー!天空ー!!」「やめろ、やめろー!!」すずなぎの声に当麻は抗うが・・・静寂の後、暗闇に新たな天空の鎧が浮かび上がる。「まずは、ひとーつ」当麻は鎧の中に取り込まれた。
解説
全て新作映像ではなく、過去のフィルムを繋ぎ合わせた長いシーンが2回あり、その間ずっと当麻が戦いは苦しかったというようなナレーションを喋っています。1巻ではEDを除けばそれがなんと半分近くもあります。

●冒頭の歌の意味は?→すずなぎのキャラクターを説明するものだそうです。すずなぎにとってロザリオは大変重要な物。「深くは決してわかるめえ」の辺りに孤独感と孤立感が感じられます。

●いつの話?→当時のそれを見た時期が物語の時間。詳しい設定はされておらず、1990年秋〜91年秋までのどこかという事です。当麻達は90年なら17歳で高校2年。91年なら18歳、高校3年という事になります。伸は早生まれなので歳も学年も一つ上。91年なら大学生という事に。

●当麻はすずなぎを知っていた?→当麻の身体(に残った鎧の力?)は新たな恐怖を感じました。妖邪なのか?彼は感覚を研ぎ澄まし様々な文献を調べ、そこにすずなぎを見つけました。新たな敵なのか?もう一度戦わなければならないのか?全てはその疑問から始まりました。そうして当麻は鎧の力に導かれて西新宿へやって来ました。すずなぎも当麻を第一の標的にしていたので、自ら呼び寄せたのかもしれません。

●なぜ当麻が最初?→頭の回転が速く、歴史関係にも詳しい当麻はすずなぎにとって最も厄介な存在。後に残せば残すほど正確な対策を取られてしまうため、真っ先に標的にしたようです。
●すずなぎって何者?→簡単に言えば怨霊ですが、かつての妖邪界とは別の妖邪界がある(生まれようとしている)らしく、そこにすずなぎがいます。すずなぎは鎧に恨みを抱いて死んだため、その怨念で自分自身を変えた一人妖邪と言えるらしいです。

●身体に残った鎧の力とは?→「こんな筈じゃない」と思ったのは当麻自身。戦いが残したものに「傷」というものもありました。残っていた力は「武装出来る」という事ではなく、普通に戻れなくなったという意味に重点が置かれています。なので決して当麻は喜べません。「傷」が思い出されるからです。

●なぜ迦雄須はすずなぎを完全に浄化させなかった?→成仏させる必要がなかったらしいです。すずなぎの怨念は妖邪を生み出すものではなく、正しい心によって浄化される性質のものだと理解した(それがトルーパーの役目だと解っていたかは不明)。長い歴史の中ではすずなぎのような存在は何人もおり、そんな怨念を生み出し続ける人間世界は迦雄須にもどうする事もできない。それよりも阿羅醐との戦いに備える方が先決だった。(個人的に若干納得いかない部分はありますがw)

●なぜすずなぎは姿が変わる?→少女姿は死んだ時の姿。自らの姿を自在に操る事ができます。そうした理由は当麻の感情に訴えるため。
●新鎧は誰が作った?→すずなぎが怨念の力によって作り上げました。この時点ではすずなぎはそう思っています。

●強制武装できるなら策の必要はないのでは?→いくらすずなぎでも心に隙がないと取り込めなかったようです。当麻はすずなぎとのやり取りの中で、彼女の過去、やろうとしている事を理解したものの、心の隙を突かれたため取り込まれました。
しかし、そこが当麻の成長した部分。仲間と出会う前なら、おそらくこんな人情劇のような策には引っかからなかったはず。他人と接触する事が最も嫌いな彼だったから・・・らしいです。

当麻にとってトルーパーとしての戦いは終生の友を得た重要な意義がありました。それ故、遼達が斬られるシーンを見せられ思わず翔破弓を構えます(それもすずなぎの作戦)。だがそれは力で相手を滅ぼす事。すずなぎの過去を垣間見た当麻は、すずなぎの怨念は浄化させる事が必要。力で滅ぼす事は人道に反する。そう気付き「そんな傲慢な力は持ち合わせていない」と弓を手放しました。

しかし、もしかしたら自分達が妖邪を滅ぼした事はそれと同じなのではないかという疑問を持ってしまいます。そうして心に隙が出来た時、すずなぎに取り込まれてしまいました。
ちなみに彼のアイデンティティではすずなぎを説得するのは無理だったそうです(その役目は征士)

●「解っていた結末」何が解っていた?→鎧の運命からは逃れられないという事でしょうか?推測ですが。
当時の感想
当時は輝煌帝伝説が終わって1年も経ち、トルーパーはもう終わりなんだと諦めていた頃でした(CDは出ていましたが)。そこへ飛び込んできたトルーパー新作の情報!しかも新鎧!!ネオステージ?映像的な試み??期待に胸躍らぬ方がおかしいというもの。(その記事はこのページの一番下に掲載)

そしていよいよ発売日、それはもうワクワクして見ましたが・・・あれ?ずい分回想長いな・・・あれ?また回想??・・・え!?終わっちゃった!!?訳が分からず暫く呆けてしまいました。回想長いな?・・・終わっちゃった!?という衝撃は19話のダブり放送の時にも味わいました。再びこんな衝撃を味わう事になるとは・・・。

当時の感想は「なに?コレ!?意味わからん!!(怒)」ですw 正直、残ったのは怒りとガッカリ感だけでした。半分近くも過去映像、これ当時は本当にガッカリしました。

メッセージシリーズのジャケットは塩山さんの絵のラインがメタリック調に処理されています。なお、外伝・輝煌帝伝説のような初回封入特典はありませんでしたが、全巻購入特典のうちわがありました(5巻の最後に紹介)。



MESSAGE Vol.2
「知らされた未来」
 
91.5.22発売。 監督・脚本・絵コンテ:池田成/作画監督:塩山紀生
当時定価 \3900

ストーリー
鎧に取り込まれる当麻を夢で見た伸は驚いてベットから飛び起きる。とある喫茶店に鎮痛な面持ちで集まる4人。遼「久しぶりだな」 征士「再開がこんな形になるとはな」 伸「みんな感じたんだね」 秀「結構しつこいぜ、サムライトルーパーってヤツもよ」

遼は当麻から送られてきたという古びた1冊の書物を取り出す。それは「鎧武者五人衆」という江戸後期に描かれた台本。ここにはトルーパーの事、阿羅醐との戦いの事が詳しく描かれていた。江戸時代にトルーパーの戦いがどこかの舞台で演じられていたという事実。「予言者がいたんだ!」

互いを避けるようにそれぞれ帰途につく4人。伸はスクーターに乗り帰ろうとするが、平和な街並みは突如異空間へと変わる。街行く人々から妖邪が現れ、いずこかへ殺到してゆく。その中心には結界を張り、妖邪から水滸を守るすずなぎの姿があった。すずなぎに対し微笑む鎧姿の伸。「僕なのか?あの水滸の鎧は・・・?」

すずなぎは水滸を守りながら必死に妖邪と戦う。「何が起こっているんだ!?お前達に説明を求める!!」そこへ駆け寄る伸をすずなぎは静止する。「近づいてはなりません!あなた様の未来は私がお守り致します!!」

ネオステージ。水滸はひざまづいたまま動かない。口上師の声が響く。「どなたかこの男にお導きを!」はるか上空より床に突き刺さる二条槍。それは戦えという導き。顔を上げた水滸の・・・伸の顔は戦いを決意した厳しい表情だった。

ステンドグラスのある洋室。その舞台を見た伸は動揺する。「なぜ僕が戦いを選ぶんだ?そんな事あるもんか・・・!」伸にやさしく語りかけるすずなぎ。「あなた様がお優しいからです。その優しさが戦いの中にあなたを導いたのです。そして私にできる事はお守りするくらい・・・」「なぜお前は僕を守るんだ・・・?」「未来が見えました。再びあなたが鎧を選ぶ姿です。乱れし現世に本来あるべき平静を与えんがため、お立ちになられたのです」

感情を露に伸は叫ぶ。「僕が鎧を選んだ?戦いを選んだって?僕に何を欲しているんだ!!」「あなたには人を信じられる心がおありです」そう言ったすずなぎの額から鮮血が流れ落ちる。それでも伸を守るというすずなぎ。「そこまで守られた者に喜びなどない!!」

しかし、突如すずなぎの身体に幾本もの槍が突き刺さり宙に突き上げられる。それを見て泣き叫ぶ伸。しかし次の瞬間、伸の眼差しが戦士のそれに変わる。伸の身体は軽々と宙に舞うと槍をなぎ払い、すずなぎを助け出す。「貴様らの促す未来がこれか!ならばその未来、僕の手で変えてみせる!武装ー!!」

静寂の後、新たな水滸の鎧が浮かぶ。そして兜の奥からひと雫の涙が・・・。
解説
回想愚痴ナレーションは秀と伸の回。

●4人が集まった喫茶店は?→渋谷駅近くにある伸の知り合いが経営する店。そのため伸がお茶の支度をしていた。アルコールも出すので営業は夕方から。当日は定休日なので使わせてもらったらしい。小林プロデューサーの話では遼以外の4人はそれぞれ故郷で暮らしているらしいですが、東京に親しい知り合いがいる事から、伸が大学生となり東京に出てきているとも考えられます。

●当麻はどこで台本を見つけた?→妖邪関係の歴史書がほとんどあるナスティ邸か、普段から古文書を集めていたという神田古書店街かもしれません。しかしせっかく見つけたのに都内の遼に宅配便ではなく、わざわざ小包で送ってしまったため遼の手元に届くのが遅れたそうです(どこか抜けてるのが当麻らしいというか・・・)。

この台本の存在により、ネオステージは江戸時代に演じられた舞台である事がわかります。それをすずなぎはイメージとしてトルーパーに見せています。当麻の見つけた台本には「水滸新闘記」と書かれています。それはこの2巻で伸が見せられた舞台の台本。

●伸はスクーターなのにノーヘル?→帽子を被ったままでノーヘルでした。警察に鎧の力が守ってくれるなんて言えません。

●なぜすずなぎは水滸を守っていたのか?なぜ当麻とは対応を変えたのか?→それがすずなぎの作戦。5人の性格を相当研究したのか、どうすれば心の隙を突けるのか策を考え、相手の性格によって姿や対応を変えて挑んでいった。

当麻に対しては感情に訴えて、伸に対しては彼の心の弱さを突いてきました。女性に守られる自分の姿に伸は動揺する。伸は母と姉の3人家族。いわば女性に守られて育ってきた。ラポートによればそんな彼を象徴し嘲笑うような心理的揺さぶりだそうです。彼の心の奥底にあるコンプレックスをまざまざと見せつけたのです。

伸には自分を守ってくれる者(母や姉)を自分が守らなければならないという思いが深層心理にあるのかもしれません。それを改めて思い起こさせた上で、自分が守ってみせたのです。

●なぜ伸は自ら武装した?→今回伸は一番損な役回りと言えるらしい。輝煌帝伝説時と全く同じ悩みを引きずっていたから。しかし、伸は成長していた。その時は遼と征士が捕らえられる時にも戦いを拒否したままだったが、今回はそのような事はなかった。自分を守ると言ったすずなぎを信じ、自分を守ってやられた事に対し迷わず武装した。

これは前述した女性に守られてきたというコンプレックスも効いているのでしょう。だからこそ自分を守ってやられたすずなぎに対し慟哭し、戦いを決意しました。
伸はコンプレックスを揺さぶられた上で、皮肉にも輝煌帝伝説での成長と優しさ、信じる心につけ込まれてしまいました。何とも手の込んだ心理作戦です。

●最後の涙の意味は?→自分への惜念の意を込めた涙。彼ほど戦いの虚しさを知り、彼ほど正しく鎧を使おうとした者もいなかった。

●「知らされた未来」とは?→すずなぎが語った「未来が見えました。再びあなたが鎧を選ぶ姿です」の事でしょう。
当時の感想
「結構しつこいぜ、サムライトルーパーってヤツもよ」2巻はこのセリフに尽きます。この言葉に傷付いたファン、多いのではないでしょうか?
当時のドキュメント番組「地球発19時」で異常人気の声優軍団としてトルーパーとN.G.FIVEが取り上げられ、ライブの打ち合わせで西村さんは「なんで金剛のシュウでーす、とか言わなきゃならないの?!」と言った様子が放映され多くのファンがショックを受けました。

その西村さんのセリフだけに、本当にファンに対しそう思って言っているような錯覚がしました。スタッフもそう思っているのか?だからこんな作りにして延々とネガティブなセリフを喋らせ、訳の分からない話にしているのか?もうトルーパーを作りたくないから・・・正直、当時そんな思いもよぎりました。

スタッフの思い、話の内容はラポートによって理解出来ましたが、それが発売されたのは91年12月。5巻が発売されたのは8月なので完結して4ヶ月も後でした。それまで毎回毎回意味も意図もわからず、5巻見ても結局どうなったのかわからない。これではネガティブに考えてしまっても仕方ない部分があるかと・・・。(ケイブンシャ出てたけどあまり解説載ってないし)

もちろん今はそう思ってはいません。西村さんも「地球発〜」の編集には未だに思うところがあると発言されたそうです(2011年サムライトルーパーナイトにて)。その部分だけを切り抜かれて放映されたため誤解が大きかったようです。

内容についてですが、秀まで戦いは辛かったと語っています。正直、それは無理があると思いました。秀は好戦的とも言えるほど、戦いに対し前向きでした。それはおそらく人一倍強い正義感ゆえに、仲間を守りたい、悪を許せないという思いも人一倍強いから。その秀にあんなセリフを言わせるという事は、それまでの秀を否定してしまったような気さえします。



雑誌アニメVより、新シリーズ・メッセージ制作を
報じた期待膨らむ当時の記事



記事では小林プロデューサーが、いろいろ期待させる事を語っています。
「ネオ・ステージ」は「いつも新しいものを作りたい」というスタッフの熱意から生まれたもの。「ネオ・ステージは映像的な試み」「舞台の要素とアニメの手法をミックスした映像空感を考えてるんです」

・・・これを呼んで当時は本当に期待しました。一体どんなものが出来上がるのかと。
この時点で、「ファンの期待するものにはしません。池田監督が作りたいものを作るだけです。」・・・こんな風に教えてくれていたら、ショックも少なかったのですが・・・。
なお、発売予定日は2月〜5月になっていますが、実際は大幅にずれ、3月〜8月になりました。

当時、メッセージについて思った事を当麻のナレーション風に語ります(あくまで当時の気持ちです)↓


池田監督、あなたは罪な人だ・・・
俺達は与えられる作品をとても面白いものだと思っていた
今までの作品は強大な信頼を築き上げメッセージを大きな期待へと変えた
しかしそれだけだった・・・

俺達に出来た事は制作スタッフを信じる事。ただそれだけだった
あまりにも非力だった・・・
池田監督の前に期待も希望も通じなかった

なぜだ!なぜここまで俺達を追い詰めるんだ!

教えて欲しかった・・・完全な新作ではなく長い長い編集シーンが入っている事を・・・
教えて欲しかった・・・トルーパーが延々と辛いセリフを喋り続ける事、新鎧の活躍シーンがない事を・・・
教えて欲しかった・・・作り手も受けても必要ない作品・・・そんな風に考えていた事を・・・

夢・・・もし浜津守監督だったら・・・
希望・・・もったさ、鎧外伝のOVA化
未来・・・持てなかった・・・この作品を見た後では・・・

後悔しているんじゃない、監督が作りたいと思った作品が
ちっぽけなファンの希望ではどうにもならないという事実に行き着いただけだ
誰も暴走を止めてはくれなかったのか、スタッフもソニーも・・・
面白かったはずだ・・・
サムライトルーパーはとても面白い作品だったはずだ・・・!!



メッセージ その2
3巻&4巻へ




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